市場に流布されている家相の本は、家の内部構造や外部の凹凸、 「欠け張り」、また風水のようにどの方位に何を置けば開運できる、といった平面的、 静止的思考によって吉凶を云々するものがほとんどです。
　私の述べる現代の家相とは、立体的空間の中で、人間である私たちが、人生という長い日々を 送る憩いの場であり、家族の団らんの場であり、翌日の活動のための休養の場でもあれば、 生活の本拠地となる、言うなれば城のようなものです。
　ですから、家相を考える上での最重要視点は、単に家の外観や、内部の生活空間の構造のみ ではなく、天地自然に逆らうことなく、採光、通風、家族との融和性、行動性を十分に考慮して 、家本来の役割である、

〝その家で暮らす家族の生活条件に適応しているかどうか〟

〝家族の安全性の確保ができるかどうか〟

等々、真に良い家相とは精神と肉体の健康と向上を家族にもたらすものでなければならないのです。

武田考玄著 『21世紀の家相』 より抜粋。

• 武田考玄著
• 四六判上製・254頁
• ISBN4-7952-2913-9  Ｃ0077
• 発行－秀央社  発売－星雲社

　近年、凶悪な少年犯罪が多発し、携帯電話、パソコンの 不及により、家族の会話が断絶し、家庭は崩壊寸前の危機に晒されています。本書では、〈家族の絆〉 によって少年犯罪を未然に防ぐとともに、天災や環境汚染から身を守り、家族が安心して暮らせる 家造りを、モデルハウスの平面図などによって解説。また、人間の住まいの歴史や住居の環境、 建築工法、間取り、地鎮祭の方法、マンション購入・賃貸のポイントなどについても説明。 さらに、風水・気学の誤りさえも指摘した全く新しい視点による家相の本です。

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